奴隷と鎖

なぜ奴隷は鎖を自慢するのか - snyd

奴隷に限るのか?と考えてみる。現代に於ける、何らかの物を持たずに、鎖を持てる者。例えば生のための労働が、繰り返されるルーチンによって、労働のための生ではないかと思う者。何らかを得ることに費やせる時間はなく、月日の大半を労働によって奪われ、たまの自由は休息に終わるような者。彼らの中で確固たる何かを持たない者はどうするだろうか。何らかを持たざる彼らはどうするだろうか。やはり鎖を自慢し始めるんじゃないのだろうか。己の労働を、奴隷のように、他と比べてどれだけ上等であるかと、自慢げに、じゃらじゃらと。

嗚呼